ダグラス・アイリス (Douglas Iris) やカウ・パースニップ (Cow Parsnip) の好む場所には、カリフォルニアの固有種、ミントの仲間のカリフォルニア・ヘッジネトル (California Hedgenettle) 、学名: (Stachys bullata) も自生している。

背丈は80cm前後まで伸びるが、断崖の上のヘッジネトルの葉は強風に鍛えられている所為か、葉などが少し厚みを帯びているようにも見える。

花のつき方はオドリコソウやチアに似ている。

テーマ:アメリカ縦断/横断の旅 - ジャンル:海外情報
ダグラス・アイリス (Douglas Iris) が咲いている場所には、白い小さな花をギッシリと付けたカウ・パースニップ (Cow Parsnip) 、学名: (Heracleum maximum) もしっかりと根を下ろしている。内陸のハナウドと異なり、背丈が低く、ズングリした姿の個体がほとんどだ。

海風が直撃する断崖絶壁の上にあるこの個体は額も大きく厚め。花は満開状態。

シベが可愛らしい。

テーマ:アメリカ縦断/横断の旅 - ジャンル:海外情報
沿岸部から沿岸部に沿って走る大きなレッドウッド (Redwood) が茂る山系の森の床は、4月から6月にかけて深い青紫のダグラス・アイリス (Douglas Iris) 、学名:(Iris douglasiana) で華やかになる。

場所によっては背丈が70cmほどに達する個体もあるが、沿岸部の風の強い場所では20cm前後のものが多い。

テーマ:アメリカ縦断/横断の旅 - ジャンル:海外情報
そんな灌木の下には、まるで庇護下のような極々小さな花が咲いている:ロングスパー・プレクトリティス (Longspur Plectritis) 、学名: (Plectritis ciliosa ssp. ciliosa) 。

そして濃い青紫色が魅力的なスプレッディング・ラークスパー (Spreading Larkspur) 、学名: (Delphinium patens) も開花し始めていた。ラークスパーも種類が多く、広く分布しているが、やはり春を告げる野草の一つだ。

テーマ:アメリカ縦断/横断の旅 - ジャンル:海外情報
帰宅途中、谷間の道を通り、野草を観察:山越えになるため、いろは坂のような山道が続くのだが、時折山の斜面には素敵な野草が顔を出し、楽しませてくれる。前出のブルー・ディックス (Blue Dix) 、学名: (Dichelostemma capitatum) の花の色はこの濃い青紫が一番多いかと思われるが、

下のような薄いピンクから白まで幅がある。だがこのピンクの野草はブルー・ディックスではなく、ネギ科のジュウェルド・オニオン (Jeweled Onion) 、学名:(Allium serra) だ。ネギ科の野草には美しいものが多い。

陽当たりの良いカーヴにはこんもりと灌木のような姿のインテリアー・ゴールデンブッシュ (Interior Goldenbush) 、学名: (Ericameria linearifolia) が毎年明るい顔を見せる。

テーマ:アメリカ縦断/横断の旅 - ジャンル:海外情報