日本と云う国はこんなに動きの鈍い国だったのか。信じられないような状況が中央政府から展開され続けている。
福島原発の敷地内に、女川や大船渡に復興を指揮する司令塔を移し、関係者も大切な関係者家族もそこに住めば、少しは親身になって問題と取り組む危機感を持てるようになるのだろうか?!
このままでは本当に危ない。大分前から危ないと云う話をしてきたけれど、20年経っても事態は改善せず、ずるずるとアリ地獄のそこへ引きずり込まれている感覚が増している。
被災地へ出かける前に一泊した宮城蔵王の朝の風景。日本の美しい国土を、真面目な国民を守ろうとする気概も展望も無い議員たちそしてそれを支えるべき官僚たちのサボタージュ。。。哀しい。



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鉄筋の筋が山の上から伸びていた。

その下には45号線を超えて続く瓦礫の山が見えた。この時間帯にパトカーのサイレンが鳴り響き、道路は渋滞になった。信号のある角に小さな七夕の飾りが1斗缶に入れて立てられていた。その写真を撮りたかったのだが、パトカーが十字路に配置され、とてもそんなことが出来る状態ではなくなってしまった。

どんな事件が起きているのか皆目見当がつかないので、この場所で少し時間をつぶす事にし、周囲の撮影をし始めるが、灯りが無い。奥に赤色と青色の重機が見えるが、ニコンのD3でやっと撮影できる「暗さ」。
道路を除いて、見渡す限り瓦礫が散乱している。

同じ場所から角度を変えて海側を見る。この時間のここからは海がどこまで来ているのか、津波がどちらから来たのかは判らない。

車のヘッドライトを利用して最後の一枚を撮る。45号線の渋滞とサイレンの音は鳴りやまない。地元の方々が真っ暗な外灯の無い道を走り抜けていく。抜け道を知っているようなので後をついていく事にし、瓦礫が両側に広がる道をしばらく進んだ後、45号線に戻り南下する。

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これから冷え込む東北の秋、そして冬。いつまで「早急に。。。」と言う言葉を使うつもりなんだろう。
実際に国が動かなければ、何も始まらない。
こんな大災害の時に、ヴォランティアの人たちの支援だけでは早急な復興など望めない。
まったく規模が違う災害なのだ。
壊滅的被害を被った被災地の自治体にはほとんど力が残っていない。
市町村として機能していない所も出ている筈、こんな時に国として働かなくていつ働くというのか?
国民から税金を徴収しそれを勝手に使うだけが国の仕事ではない筈だ。
議員たちは現場に出向き、「視察」でなく現場に腰を据え、そこから指揮を執るべきだ。
これまでのやり方にはまったく現実味が感じられない。おままごとはお終いにするべきだ。**
岩手県大船渡市、三陸鉄道の走る線路のすぐ手前の道路近辺を見て歩いた8月9日夕刻。NTT の建物の向こう右前方が湾になる模様。建物は立っているが、津波によって破壊されており商店街には灯りも無い。

「がんばろう大船渡」の文字。線路の陸側の道沿いの家の瓦礫の中に立てられていた手書きの応援の言葉。

ENEOS のガソリン・スタンドにも誰もいなかった。中学生くらいの男の子たちが4-5人、楽しそうに自転車で通り過ぎていった。

国道45号線の標識。

45号線沿いに集められた瓦礫の山、その内のコンクリートの固まりが目立っていた山。コンクリート内の鉄筋が折れ曲がって夕焼けの空にグニャグニャと伸びていた。

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瓦礫の整理をしていたであろう赤い重機が停められていた。こちらは線路側。

通りの向かい側:背中合わせになる破壊された家屋の奥の隣の通りに面する家は立っていたが、線路側は壊滅状態。

同じく通りの向かい側:1階か車庫であったであろう部分のセメント枠組みは残っていたが、それ以外は破壊されていた。

同じ場所を斜めに見ると、階段だけは残されていたが、それ以外は瓦礫になっていた。手前の側溝には安全のためか、畳が敷かれてあった。

上から2番目の写真と同じ場所を斜めに見た光景:奥の家は立っていたが、灯りは無かった。

同じ場所をもっと引いて見た所:道路は使えるように瓦礫は除去されてあったが、家のあった場所に移されただけの様子。線路脇の道路に向かい合って建てられていた家々、特に線路側は壊滅。向かい側も似たような状況だった。45号線は更に通りを2-3本上がった所にある。(この写真で言うと、向かって左側上)

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道路上の瓦礫は取り除かれ、少なくとも車や人が使える状態になっていた。手前の鉄道から向こうを見ると、立っている建物は残っていても大方は内部をえぐられたような傷を負っており、周囲は瓦礫が散乱したまま。

鉄道の高架橋の下はかなりの水が溜まっていて、使用不可。どれ位の水が溜まっているのかも判らないが、深そうだった。この鉄道を境にして被害の状況は大きく異なる。

鉄道に沿って通信会社のある方向を見た光景。手前は土台だけが残っている建物の跡。白い金属柵は、まるで波の形に整えられたように曲がり倒れていた。

頑丈に建てられていたはずの大きな建物も1階部分や角の部分が破壊されてしまっていた。鉄道の向こう側/海側。

鉄道のこちら側/陸側、45号線に近い側。通り一つ入った部分の住居はほとんど跡形も無く津波によって破壊されていた。

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