60番目のティームは、ヘッダー (Headers) がマックス、ヒーラー (heelers) はブランドンだ:マックスはモンタナ州のカウボーイで、30代に突入したばかり。2011年からプロ活動を始めている。2021年度のランキングは38位。2018年には、94の大会に参戦。獲得賞金も300万円近くになっていた。2020年の参戦回数は41回(約100万円の賞金獲得)で、ランキングは80位。が、カリフォルニアの大会は無い。カリフォルニアのパンデミック規制は厳しかった。
ブランドンはアリゾナ州のカウボーイで、2004年からプロ活動をしている。2021年のランキングは175位。「ミリオン・ダラー・カウボーイ」の称号には1/4の道半ばだ。奥さんは、カウガールの唯一の公式ロデオ競技、バレル・レースィング(Barrel Racing)用の馬の調教師。ブランドンも参戦していない時は、調教師を務めている。
お父さんは、2回、全国チャンピオン大会に参加資格を得たスティア・レスラー (Steer Wrestler)で、映画のスタントマンも務めている。お母さんも、奥さん同様、バレル・レースィング用の馬の調教を仕事としているそうだ。カリフォルニアの高校を卒業しているが、当時は野球、バスケットボール、そしてフットボール競技に参加していたという。彼の好きな映画も

2019年には80回参戦、獲得賞金額は約500万円、ランキングは履歴上最高の37位となっていた。2020年は34回参戦、テキサスやコロラド、ユタ、アリゾナ州が多く、カリフォルニアの大会は皆無。2021年は44回、カリフォルニアでも開催される大会が出始め、彼もカリフォルニアで参戦していた。ランキングは95位、獲得賞金額は約80万円。やはりパンデミックの影響を受けている。
2018年のこの大会では、マックスのロープが牡牛の角を捕らえることができず、失格となってしまった。。。

59番目のティームは、ヘッダー (Headers) がクレイトン、ヒーラー (heelers) はウォルトだ:クレイトンは鞍をつけずに馬を乗りこなすベアバック・ライディング (Bareback Riding) のチャンピオン(2019)でもあるカリフォルニアの「ミリオン・ダラー・カウボーイ」だ。2015年からプロ活動をしており、チャンピオン大会には6回参加資格(ランキング14位内)を得ている。
彼のベアバックは、のびのびとして見事な乗りっぷりで、お気に入りのライダーの一人だ。
2021年のランキングは10位。6歳から18歳までの子供/少年少女のためのジュニア・ロデオ (Junior Rodeo) で活躍、高校時代には全国高校ロデオ大会でチャンピオンになっており、また2016年にはベアバック・ライディング部門で新人賞を獲得している。地元の大学出身。お父さんも80年代から90年代にかけて、ベアバックとティーム・ローピングでプロ活動をしていた。お母さんは馬の調教師。姉妹もまたバレル・レーサー (Barrel Racer) 、ブレイクアウェイ・ローパー (Breakaway Roper) として活躍するロデオ一家だ。現在(2022)26歳、婚約中の若者だ。
2021/2020/2019年は、カリフォルニア州外のロデオ大会に多数参戦しており、成績を残している。2020年には58回参戦、2021年は90回。これぐらい参戦しないと、上位ランキングは望めない。
ウォルトは、クレイトンのお父さんの年代で、1982年からプロ活動をしている。パンデミック中の2019/2020年は参戦無し。2021年は1回のみ。2022年も無し。2013年には31回参戦し、約60万円の賞金を獲得していた。無事にこのパンデミックを乗り切っている事を願いたい。
手前のブルーのシャツが牡牛の角を捕らえるヘッダー役を務めるクレイトン。残念だが、ロープは角をとらえられず、失格となってしまった。。。

58番目のティームは、ヘッダー (Headers) がジェイク、ヒーラー (heelers) はコーリーだ:両者ともカリフォルニアの同じ町の出身だ。ジェイクは現在(2022)30代後半、2011年からプロ活動をしている。2019年の参戦回数は8回、2020年の参戦は1回。2021年は完全に活動を停止していた。2022年は15回参戦、獲得賞金は約9万円だった。
ランキング圏外だが、2018年の参戦回数は15回、約50万円の賞金を獲得しており、彼のローパーとしての記録的には最高となっている。
コーリーは、ジェイクより5年遅れて2016年からプロ活動を始めている。彼も2020年の参戦回数はゼロ、完全に活動停止。
2022年の参戦回数12回。2021年は4回。2019年は7回。2018年は15回で、ジェイク同様約50万円の賞金を獲得している。
2人とも近場の大会にのみ参戦しており、特に、全国チャンピオンになるつもりは無いのだろうと思う。
パンデミック前の2018年の大会では、勢い良く飛び出した二人が、牡牛に追いつき、ヘッダーのジェイクのロープが牡牛の角をめがけて投じられ、

牡牛の後脚がヒーラーのコーリーの前に誘導される。コーリーのロープが投じられ、後脚を捕らえるはずだった。。。
残念ながら、捕らえられず、失格となってしまった。

57番目のティームは、ヘッダー (Headers) がアーロン、ヒーラー (heelers) はカイルだ:ヘッダー役のアリゾナ州のカウボーイ、アーロンは、2006年からプロ活動を始め、既に「ミリオン・ダラー・カウボーイ」に到達。2021年のランキングは21位。チャンピオン大会には3回、参加資格(ランキング14位以上)を得ているが、まだチャンピオンにはなっていない。
アマチュア時代、2010年に同じナヴァホ族のエリックと組み、”Indian National Finals Rodeo (INFR)”でチャンピオンになっている。
高校時代はバスケット・ボール部の選手で、フォワードだったと言うアーロンは2022年時点で36歳。まだ独身だ。
カイルはカリフォルニアの「ミリオン・ダラー・カウボーイ」で、1996年からプロ活動。2021年のランキングは28位;年末の全国チャンピオン大会には9回も参加資格を得ているが、アーロン同様、まだチャンピオンにはなっていない。カリフォルニア・サーキットの新人賞、PRCAの1997年新人賞を獲得している、2022年45歳、2男2女のお父さんだ。
カイルの兄弟の1人、ブレントは6回もチャンピオン大会に参加資格を得たティーム・ローパーだ。乗馬とゴルフが楽しみだそうだ。
4月のこの大会では、残念ながら、アーロンのロープが牡牛の角を捉えることができず、失格となった。。。

56番目のティームは、ヘッダー (Headers) がコーリー、ヒーラー (heelers) はケイレブだ:コーリーは、2009年からプロ活動をしている東部の州ノース・キャロライナの「学士」カウボーイ。テキサスの大学を選んでいる。2021年のランキングは35位、「ミリオン・ダラー・カウボーイ」の称号には1/3の道半ばだ。高校時代からローパーとして活躍しており、2008年には高校生のロデオ大会で優勝している。
2019年の参戦回数は104、獲得賞金は400万円+;2020年は80回、約600万円;2021年は89回、約350万円。カリフォルニアの2020,2021年は2−3の大会を除き、壊滅的だったが、中西部の州は特に「平常営業」だった。
父親はアマチュア協会のロデオ・コントラクターで、母親は馬の売買が仕事。弟もローパーで、一家のロデオの歴史は曽祖父の時代まだ遡ると言う。好きな映画は、ロバート・ドュヴァル、トミー・リー・ジョーンズ主演の

1985年のラリー・マックマートリーの1870年末を舞台にした西部冒険小説に基づいたこの物語は、人気が高く、「超」のつく大人気のTVのシリーズにもなっていた。
この大会の相棒のケイレブもノース・キャロライナ州のカウボーイで、2010年からプロ活動をしている。「ミリオン・ダラー・カウボーイ」の称号には、1/4まで到達。2021年のランキングは66位。ニュー・メキシコの短大卒業だ。2019年は、ランキングが15位になっていた。2020年には75の大会に参戦、ほぼ中西部の州で開催された大会だ:獲得賞金は約400万円。
2021年には95の大会に参戦:カリフォルニアにいる限り、考えられない数字だが、会場はテキサスを中心とした中西部:カリフォルニアの大会は2ヶ所だけだった。獲得賞金は約230万円。カリフォルニアの大会が正常に戻りつつあった2022年は89回参戦。獲得賞金は約150万円。
さて、2018年のこの大会での2人は、牡牛の角を捕らえるのに少々時間が掛かったが、

無事確保。コーリーが牡牛の後脚がケイレブの前に来るように向きを変え誘導開始。

ケイレブがロープを投じる体勢に入り、

投げたロープを引き上げ、後脚を確保。記録は7.7秒。悪くない記録だが、残念ながら賞金圏外。
ちなみに、コーリーのこの年の参戦回数は120回、獲得賞金は約600万円だった。
