珍しく王様ではなく、王様に仕えていた二人の廷臣、ヴィシュヌクマーラとヤジナヴァラハ (Vishnukumara and Yajnavaraha) が967年に建造したバンテアイ・シュレイの寺院は、大方が赤みを帯びた砂岩でできている。この寺院で最初に遭遇した門:

上部の屋根飾り(?)には、ギッシリと細かな彫り物がされている。

下のモチーフは以前アンコール・トム (Angkor Thom) で見たカラ (Kala) がバンテアイ・シュレイにもあった:時間とシヴァ神 (God Shiva) を表す想像上の生き物。"Kala" はサンスクリット語では、「時間」を意味するが、「黒」も意味するようだ。

人格化された「時間」は、すべてのものを破壊する「死神」、永遠不滅の時を盗んだ「悪魔」とも云われており、ヤーマ (Yama) 、「死神」に同じとされることもあるようだ。
